神奈川新聞花火大会 08.04.

 

初めての横浜は、あなたでした。

 

あなたは、

屋台が好きなわたしのために

待ち合わせ場所を考えてくれていた。

電車が遅れてると連絡があり、

ドキドキしながら待ってた。

 

かっこいい人がわたしの方に向かってきたと思えば、

白い生地にストライプの入った、

それはもうあなたにぴったりの浴衣姿で。

 

「屋台が好きだって言うから、待ち合わせ場所をここにしたんだよ。高校生のとき以来この花火大会来てないし、そのときは違うところから見たんだ。だから、あんまり場所はよくわからない。」

って言ってた。

なんだか嬉しくなった。

 

何食べたい?と聞いてくれたあなたに

私は食べたいもの全部言った。

全部買った。

逆にわたしが何食べたい?と尋ねるとあなたは、

「じゃがバターが食べれればそれでいいよ。」

なんて、それはそれは大人な対応で。

 

並んでる最中に花火が上がった。

「君の身長じゃ、きっと花火見えてないよね。」

と目を細めて微笑みかけてくれたあなたの顔を

今でも思い出す、

優しく微笑んでくれるあなたが、大好きでした。

 

あなたの好きなじゃがバターを

あなたの手からわたしの口に運んでくれた。

 

忘れられない、忘れない、忘れたくない。