悔い

 

誰しも

-あの時の幸せな時間が幸せな時間だった-

だなんて、終わるまで気づかないのだろう。

その時は、それで精一杯なのだから。

 

あなたと落ち合う前に私が電車の中で

「チーズケーキが食べたい」

と言ったら

あなたは会った瞬間に

「あのチーズケーキが食べたいんでしょ?じゃあ、中では食べられないし、検索してみたけど普通にカフェとかになっちゃうよ。」

って言ってくれた。

 

私のために調べてくれて

私のために考えてくれていたことに

私は気付けなかった。

 

そのとき気づかなければいけなかったのに

気付けなかった。

 

私はなんにもわかってなかった。

 

こんなときですらも

嫌なことよりも嬉しかったことを思い出す。

 

なんて、

私はいつまでたってもあなたから抜け出せない。

 

抜け出せない私は、弱い。